岩場に打ち寄せた波が渦を巻いている海

morew

昆布染め作家
阿部翔真

Mend with Nature  /  Hokkaido, Japan

北海道・大沼を拠点に、昆布染めを軸とした天然染めと、刺し子・刺繍による繕いの手仕事をしています。

染料は函館・南茅部の真昆布と、曽祖父が植えた栗林の栗のイガ。媒染液は、小屋の片付けで出てきた錆びた釘や銅線を水に浸けて自作しています。アトリエは、祖父の代から残る木造の牛舎です。

壊れたものを繕って使い続けること。使い終わったものが、次の何かの養分になること。その循環を設計することを、制作の主題にしています。

屋号の morew(モレウ)は、アイヌ語で「渦」を意味する言葉から取りました。運ばれて、回って、また始まる。その形です。

浜に打ち上げられた昆布を手で拾い上げているところ
Kombu / 函館・南茅部

Work

染めDyeing

昆布染めを軸にした天然染め。真昆布、栗のイガ、ぶどうの葉、よもぎ、樹皮。沖縄では月桃、福木、サンダンカ。媒染は鉄と銅を自分で作っています。

繕いMending

刺し子と刺繍で、傷んだものを直して使い続けられるようにします。跡は隠しません。図案は、敷地で見ている自然の形から起こしています。

焼きFiring

敷地から掘った土で器を作っています。別の趣味ではなく、染めの循環が行き詰まった先で始まったものです。

作業場の机の上で、染めの材料を手に取っているところ 敷地を掘って出てきた粘土を手のひらにのせたところ
夏の敷地の林。草の生えた道を歩いている人影
Onuma / 曽祖父から受け継がれた敷地

Place

大沼から鹿部にまたがる、曽祖父から受け継がれてきた土地にアトリエがあります。その先、海沿いが南茅部です。

大沼は1640年の駒ヶ岳の噴火でできた湖で、この一帯は火山灰と軽石が積み重なっています。地面が軽いぶん木の根が深く張れず、大きな木でも台風で倒れます。倒れた跡を掘ると、粘土が出てきます。

山に溜まった栄養は、川で海へ流れます。その栄養が昆布を育てる。栗のイガを拾っている山と、昆布が育つ海は地続きです。

夏は沖縄の石垣・西表で過ごし、秋に北海道へ戻ります。

Records

試したことと、うまくいかなかったことを note に記録しています。

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Open

お直し
服、エプロン、バッグなど布のもの。跡を隠さないやり方で繕います。状態によってできることが変わるので、まず写真を見せていただいています。
Open Atelier Studio
山の中のアトリエを、期間を決めて開ける会。草木染めと、山の散策と、お茶会。秋に開くことが多いです。

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